中村悦子 氏

市立輪島病院栄養サポート室専従主任看護師
能登倫理法人会会員
テーマ「災害支援活動を通して見えてきたこと」





今回は、東日本大震災における支援活動のお話しをしていただきました。

まず、ご自身の勤務される輪島病院のご紹介をいただき、地方年では医師不足と言われている状況と同じく、輪島病院でも20年前に24名いた医師が12名まで減ってしまったことや100名以上の待機患者さんがいる現状を聞かせていただきました。さらに、平成16年からNST(栄養サポートチーム)稼働施設に認定されたことを機に、今のお仕事の広がりができたようです。

また、東日本大震災の支援活動は能登半島地震の経験が活かされていることを具体的な画像などを用いてご説明いただきました。

東日本大震災の支援活動は、看護師として参加しているキャンナス(訪問ボランティアナースの会)を通じて行い、被災地に向かう前にナイチンゲールの著書「看護の覚え書」を看護師のバイブルとして読んで石巻市南三陸町気仙沼市での寝袋生活の支援活動と状況、現地での出会いについて、感極まる表情になられる場面もありました。

3回の現地訪問を経て、看護においては日頃のコミュニケーションやアセスメントの情報が緊急時においては不可欠であるとの教訓をお話しになられ、さらに、数日間留守にした職場の方々へのフィードバックとして現地の看護師先生を招いて症例検討会を行うことになったそうです。

あわせて、気仙沼での立ち上げが困難だと思われていたNSTですが、立ち上げ準備にかなるとの知らせを受け、経験を活かして支援を依頼されていると事です。

それぞれが、専門分野を活かして支援活動に携わること、さらに専門の知識を押し付けずに普通に接することの大切さを知らせてくれた、中村悦子さんの講話でした。

【今日の朝ごはん】