三好雅典 氏

社団法人 倫理研究所 参与
テーマ:「壁を破る」

会長挨拶 高野憲治会長

高野会長挨拶では、北国新聞朝刊の記事より輪島で100年前に8mの津波があったことをとりあげていました。それを聞いて志賀原発は大丈夫?と皆さん思われたと思います。
今回の東日本大震災もまだ収束していませんが、我々奥能登の人々にとっても災害は身近
なことであり、常に意識しておかなければならないことだと思いました。

今回の講話者は倫理研究所参与の三好雅典氏、テーマは「壁をやぶる」でした。
殻をやぶるというテーマは聞いたことがありますが、殻ではなく壁です。
経営者セミナーということで、ここでいう壁(苦難)とは、経営上の壁、つまり経営資源の上に生じてくるさまざまな問題についてでした。
経営資源とは、人、物、金とは一般的に言われていますが、さらには経営者や従業員の家族の問題、健康の問題、心の在り方が重要とのことでした。
従業員は経営者(社長)の後姿を見ている、経営危機は経営者の性格や生活姿勢に忍び寄る(クリーピング・クライシス)と言われてドキッとした人もいたと思います。
経営者の姿勢が従業員に伝染し、お客様への接客態度→クレーム→会社の評判の低下→
経営危機になるということで、一人の従業員の態度に始まったことでも(さざ波のようなもの)まとまれば大きな波となって会社を襲うようなことになってしまうという認識を経営者は持っていなければなりません。
他にも挨拶の重要性、心の有り様(やる気)、立場の自覚、目的意識などについて話されていましたが、経営者にとっては改めて気づきになる内容でした。
ところで、三好さんは熊本出身で現在東京在住のマンション生活なのだそうですが、朝一で茅葺庵に来られて、建物の造りに感心されている様子でした、県外から来られる講話者の方は皆さんそんな感じです。我々奥能登人が当たり前のように思っている自然や風土の良さもこういった方々を見ることによって改めて気付かされる思いがしました。

文:大谷内秀樹




【今日の朝ごはん】