前 尚子氏




深まりゆく山里の秋、茅葺庵では囲炉裏の真っ赤な炭火が遠来からの人々を温かく迎えてくれる季節になり、囲炉裏を囲みながらしばし談笑するひとときにやすらぎを感じる頃となりました。


【会員スピーチ】
山本久司氏 金沢市北倫理法人会 会員

10日程前100�ウォークに参加し、28時間45分、66位で完歩しました。
最初は勢いよく歩き始め、途中ペースが落ちたこともありましたが、2�先のゴールが見えてきてあと少しと目標を持った途端にスタスタと身体が動き出しました。
普段は時速40�位で歩きますが、あの時は、時速3.5〜4�で歩きましたので、道端の石ころまでもが愛おしく感じました。
昨夜は、輪島市東山の鴻さんのお宅に泊りましたが、囲炉裏を囲む山里の暮らしは、ちょうど時速4�の世界でしたので、世の中の見え方が変わりました。

【講話】
テーマ:子供たちと作った歌「ふるさと能登
講 師:前 尚子氏 穴水町在住 少年少女合唱団「リトルプラネッツ」主宰 音楽講師

先の能登半島地震の折に少年少女合唱団「リトルプラネッツ」の子供たちと一緒に地元の被災地を慰問しましたが、被災されたみなさんは、唱歌「ふるさと」を歌う子供たちの清らかな歌声に涙を流して聴いてくださいました。
自分たちの歌を聴いた人が涙を流す姿に触れた子供が「能登のふるさとの歌があったらいいのにね。」の一言から、子供達の珠玉のような言葉を繋ぐように詩が生まれ、『ふるさと能登』という歌が生まれました。

四季折々の能登の美しい情景が浮かんでくるような調べ『私のハッピー あなたのハッピー みんなと行く ふるさと能登』のフレーズは、能登人の幸せを願いながら勇気づけてくれる応援歌、思わず口ずさみたくなるような心地よいメロディーは、毎日凄惨な風景に触れながら途方に暮れ、だんだん暗くなっていく人々の心をどれ程癒してくれたことでしょう。
「正に、災い転じて福となす」
「歌声響く街づくり」として、オーケストラの演奏に包まれての復興応援コンサートは、200名を超える混成大合唱による夢の実現となりました。
大人が手を取り合い助け合いながら生きる姿を子供たちと共に体感し、音楽を通して人の心を潤し、ふるさとを愛する大人になってもらいたいとさらなる夢を語る前さんの終始にこやかな笑顔に包まれて爽やかなモーニングセミナーとなりました。

文:高名由美子


【今日の朝ごはん】

お味噌汁は稀少なキノコ「このみたけ」が使われました(^.^)
それでも朝食代は500円、お値打ちです!