東竜盛 氏

【進行 市浜光晴副専任幹事】

【朝の挨拶 尾戸大介幹事】
万人幸福の栞第16条 輪読 己を尊び人に及ぼす 尊己及人

【会長挨拶 中浦政克会長】
能登半島の各地で祭りが賑わう季節となり、本日も役員が祭りの為に欠席者が多く出ています。
先週末に東京でふるさと出身者と交流する会があり、呼び込みに誘われるままに出向いた赤坂の居酒屋では、挨拶ができず、立ったままで乱暴にモノを運ぶ店員さんの応対に触れ、企業の理念、経営者の考え方はどうなっているのだろうと、集まった人達で語り合うこととなり、飲み物とおつまみをいただいてすぐに退出になりました。

板前さんの身なりもレジの対応も申し分ないのに、仕事はチームワークが大切ですので、一人が乱れるとその責任は経営者の責任になります。
先日、私の会社では日頃自分が考えていることを文字に表して、社員全員に経営理念として伝えました。
社員一同で、理念に沿った仕事をしてまいりたいと思います。
さて、自然災害が続いていますが、地球環境の変化によるもの考えられています。厳しい夏を乗り越えてまいりましょう。

【会員スピーチ 小幡謙二氏】 石川県倫理法人会副会長・普及拡大委員長
能登は祭りの季節、金沢では伝統ある祭りがなく、能登から出て金沢で働く人は、どこの祭りより自分の生まれ育った所の祭りが一番と誇りを持っておられるようです。

今日の講話者の東さんは、私と同じ金沢経済大学卒で、会社経営者としても、金沢市倫理法人会の事務局で縁の下の力持ちとして金沢市の4単会分封にご尽力いただいたくなど、幅広くご活躍いただいています。

【講話 東竜盛氏】 有限会社ソフトAZ 代表社員 金沢市倫理法人会 事務長

多大な評価をいただいてご紹介いただきましたが、金沢市倫理法人会事務長の東竜盛です。
本日は金沢市倫理法人会より、薗田さんと谷さんが一緒にご出席いただきました。
今日は、私の仕事の遍歴となぜ倫理法人会へ入ったかをお話させていただきます。
まず、私の祖父は大酒飲みで、酒を飲むと祖母に手を挙げていたようで、父も母に同じようなことをしていたことが思い起こされますが、私は、家がかなり貧乏だったことや学歴などにコンプレックスを持っていました。
人を言葉でねじ伏せるようなやんちゃで負けん気が強く、二十四歳の時に『やきとり大吉』というフランチャイズを創めましたが、十歳代の若者に小突かれながら仕事を覚えた頃に人間形成がされたように思います。
二十歳代前半のサラリーマン人生では、人間関係も良く、給料も良かったのですが、社員百名位の中でほぼ身内が仕切る会社でしたので、当時四十歳前の課長の姿から、まったくの他人である自分がこの会社でどのような四十歳を迎えるのだろうと自分の姿を想像したら、会社を辞める決心がつきました。
「一生、商売をする」ということを約束して、嫁を貰い、結婚後まもなく『やきとり大吉』というフランチャイズチェーン加入し、半年程妻と一緒に生活できましたが、だんだんと仕事が忙しくなりあちこち動き回らなくてはならなくなり、やがて妻から離婚するか、商売をやめるかどっちかにしてくれと言われ、商売を辞めることになりました。
人生の転機でもある『翼システム』という自動車業界のコンピューターを扱う会社で将来独立する時に役立つよう営業を学びました。私は全国の営業所のトップとなり、オーナー社長は、個人の予算を達成した者には全国的に発表し、10分の1オンスのコインをいただきました。所長に昇格するとコイン大きさが大きくなり、これをいただくのがステータスであり、大きさと多さで自らの営業結果が確認できるというものでした。
また、年に一回、グアム島やバリ島などの海外旅行もバスだけでなく、ココス島という島を貸切り、乗り物、食べ物も無料で、花火を持ちこみ打ち上げると言う、人間性ではなく、お金でモノを言わせるような処遇でした。金沢では優秀な成績を収め転勤になりました。名古屋では60名程の部下を持ち中部エリアを担当していて、数字の上がらない社員をどんどん解雇したり、仕事が直接の原因ではなかったのですが、自殺未遂者も出ました。
人と酒を飲んだり食事をするということもなくなり仕事が終わると早くひとりになりたく、やがて鬱状態になり、仕事を終えて電車を待っている時に「この電車に飛び込めば楽になる。」と一瞬頭の中を過ると同時に妻の顔が思い浮かんできて、すぐに妻に電話をしました。翌日からは電車に乗らずにタクシーを使い、3月には妻と子供を名古屋へ呼ぶことになりました。
毎月の会議では億単位の目標達成の為に必死で荒れた営業を続けてまいりましたが、会社を辞めて石川県に戻ろうと決意し、中野宏一さんに相談したところ、「一度来いよ!」と誘われたのが、倫理法人会でした。
これまで、人様のことは考えずに営業していた自分には背筋が伸びて凛とした空気が肌で感じられるような気がして入会させていただきました。
「週に一度、心の雑草を取りに来い。」と言われ、その内、「しゃべりに来い。」と言われるようになり、今はとてもありがたいと思っています。
倫理感のない人生を送ってきた私ですが、倫理法人会との出逢いをいただき、40歳代前半になり、倫理を踏み外さずにこれからも仕事を続けていきたいと思います。そして、死ぬ前に「東、よかったぞ。」と言ってもられるような人生を送りたいと願っています。

【誓いの言葉 真酒谷浩文幹事】

【今日の朝ごはん】