田中孝一 氏 

 お宿たなか 店主  奥能登倫理法人会幹事
 テーマ:能登の食材



凍てつくような寒さの中でひときわ光り輝く満天の星が降り注ぐ今朝の茅葺庵では、身の引き締まるモーニングセミナーが始まりました。
昨年11月11日の講話から、ちょうど一年ぶりにモーニングセミナーへご登場いただいた田中孝一さんは、『能登の食材』と言うテーマでお話いただきました。
野山や海を駆け巡り、蟹や魚、山菜など見つけることが大好きだった田中少年は、家業のお宿でお客様にお出しする食材を自ら野山を駆け巡り、旬のものを使い地元料理を作って提供しておられると話されました。
寒くなる冬こそおいしくなる鰤、鮟鱇、鱈と共に、野菜も大根や白菜も甘くおいしくなる季節、山葡萄、コケモモ、ポポと呼ばれるマンゴーのような果物や、とちの実、がやの実、桑の実、ヌカンゾウコシアブラ等、能登に自生するあまり知られていない食材がたくさんあります。
山菜やきのこは、自分が食して大丈夫と思ったものをお客様にお出しします。また、七尾市の石崎一帯にしか獲れないと言われる『石崎えび』は、甘みがあり、とてもおいしいえびです。
能登は、新鮮でおいしい食材の宝庫、地域を見つめて足元を見つめる、四季折々の残すべき食文化を見直して、まだまだ知られていない能登の食材を使っておいしい料理をお客様に提供し、食から奥能登を変えたいと熱く語ってくださいました。

文:高名由美子

【今日の朝ごはん】