畑中恵子 氏





講師 : 華道家 畑中 恵子氏

テーマ : 『 花 と 私 』


モーニングセミナーが始まる前の時間に自ら作品をひとつ会場に展示して、
いつもより少し華やいだ雰囲気でのスタートとなりました今回の講話でありました。
和室の一角に飾られた『華』にはなんとも言えない存在感ありました。

既にお華の師範の免状をもっていながらも、自分の師の教室に通っていた畑中氏。
ある日、その師に「私を超えてくれたね!」の一言で『華道家』になる決心をした。

また、お華を真剣に活けているともの凄く体力を消耗するそうです。
なので畑中氏は華は片手間には出来ない!と思い、長年務めていた仕事を退職。
私は、思い切ったすごい決断だなぁと思いました。

畑中氏曰く、自分の作品の作風をセミナー開始時に耳にした『万人幸福の栞』の
第12条 『得るは捨つるにあり』 にぴったり当てはまるとおっしゃってました。
『無駄なものを排除したもの』が私の作品の持ち味であると。

このような講話をしながら、演台の前のスペースで実際に「活け華」の実演を披露。
さすがに、なんとも手際よく、しかもシンプルでありながらカッコいい作品がアッ!と言う間に・・・。
また、作品の作成の為に表具師の方も同行され、作品の完成度を高めた屏風もステキでした。
自分も含め、皆さんため息まじりに眺めておりました。
さすがプロやわぁ・・・と実感。

現在、畑中氏の教室には15、6人の生徒さんが通っているそうですが、内数名が師範の免状を
取得したにも関わらず、卒業せずに今も尚通ってくれているいるのが嬉しい・・・とおっしゃってました。

とにかく、なんとも言えない飄々とした明るい雰囲気の畑中氏の講話。
楽しい朝でした。本当にありがとうございました。

文:高野憲治


【今日の朝ごはん】