金七聖子 氏

【朝の挨拶 真酒谷浩文幹事】

万人幸福の栞 第14条 輪読  希望は心の太陽である 心即太陽

【会長挨拶 中浦政克会長】
先週は雨でしたが、今朝はからりと晴れて、梅雨明けも間近に感じられてまいります。
以前、私が青年会議所に所属していました時に教えられたことですが、社会でいろいろな活動をしていく中で、年配者はじっくりと時間をかけて考えて行動に移すので失敗が少ないが、若者は事を起こすのは早いが失敗も多いというのを聞いたことがあります。
倫理法人会に入会して「万人幸福の栞」では、老若男女を問わず、即実践をすることが大切であると記されていますが、本日の講話者である金七聖子さんは、即実践される行動派であり、青年会議所で傑出した若者を育てようとの発掘事業でToyp大賞をいただいたことがありますが、能登の素材を生かしたおもてなしを通して地域振興にもご活躍中です。
社会環境や政治もいろいろな変化がある今日ですが、今朝はさわやかな女性のお話を聞いていただきたいと思います。


【会員スピーチ 和田丈太郎幹事】

以前、「地域経済塾 奥能登教室」でお会いした折に、とてもアクティブな女性がいらっしゃると思いました。
その後、珠洲能登大納言小豆を使ったスイーツの開発を一緒に取り組ませていただきましたが、スピーデイな行動で即実践が身についておられる方であると感じました。金七さんのお話がお役に立っていただけるのではないかと思い、今日は講話者としておいでいただきました。

【講話 金七聖子 氏】   松波酒造株式会社 若女将

私は能登町松波に生まれ、高校は金沢、大学は京都に過ごしましたが、友人から「能登には何があるの?」と聞かれても「何もない」と答えるくらい何もない所だと思っていましたが、故郷へ帰ると、水がとてもおいしく、魚も野菜も新鮮で、能登にはお金を使わないでとても贅沢な暮らしがあり、昔と変わらぬ祭りや文化がありました。
3年間、金沢市福光屋での修業を終えて故郷へ帰りました。
私の家は家族で営む小さな造り酒屋ですが、伝統により守られているのだと感じ、能登という地域にこだわって家族で話し合いながら、具体的な行動に移してまいりましたので、すぐに結果が出ると言うわかりやすいものでした。
ネットショップの開設もそのひとつで、月に3回、イシコー(石川県産業創出支援機構)のHP作成講座へ通いました。
そこで出逢った同じ講座に受講生されておられた穴水町の幸寿司さんが、本業のお寿司を紹介するばかりでなく「自分は穴水町の蛸を売りたい、穴水町を紹介したい」と言われましたことで、「私も能登の良さを人に伝えたい。」と思い、商品のPRや販売ばかりでなく能登にしかない素朴さや祭りなどもHPやブログにより写真や活字にして能登のファンを拡げたいと願い活動していく内にさまざまな縁が生まれました。


地震後の能登の復興を目指して「奥能登ウエルカムプロジェクト」に参加させていただき、行政と民間、NPO法人などが一体となって様々な分野が誘客の為に知恵を絞りましたが、能登は素材がたくさんあり過ぎて話がまとまらず、能登のおいしいコシヒカリの上に能登の新鮮な旬の食材を丼にした「能登丼」を発信しようと考えました。飲食店ばかりでなく、漁業関係者、生産農家、食器や箸などを作る人達も潤うような試みと、スタンプラリーにより能登丼を巡る楽しみも加え、のちに能登の造り酒屋を巡る酒蔵スタンプラリーなども試みることになり、今は能登にいらっしゃるお客さまが喜んでいただける声を聞くのがとても嬉しく思っています。
他にも春の能登キリシマツツジ、夏の夕陽、祭りの灯りなどを紹介した「能登の紅を巡る旅」のガイドブックを能登の観光案内として作りました。
また、ある経営塾で出逢った金沢のお花屋さんと能登と金沢をお花とお酒で繋ごうと、金沢の花園地区で冬桜を栽培している地域があり、能登には椿が群生していますので、金沢のお酒には桜、能登のお酒には椿のラベルを張って同時に販売し、石川県をアピールしました。
人の心が温かくなるのは花や酒であると、花を愛でながらお酒を楽しむ会のような「おもてなし」も楽しんでいます。おいしい食材は人を笑顔にするので、これからも能登のおいしいものを見つけて、楽しいことをもっと発掘したいと思っています。

今日の朝ごはん

三井の里山からの恵み・おつけものの盛り合わせ