斉藤和子氏

【進行】市浜光晴専任幹事


【会長挨拶】 高野憲治副会長


【会員スピーチ】奥能登倫理法人会 中浦正克氏


【講話 斉藤和子様】 エステサロン 花や来人代表 (社)倫理研究所 法人スーパーバイザー


昭和22年2月生まれ今年で63歳になります。法人会との出会いは25年前になり、2年前に法人バイザーとなり、今年で2年目となります。
法人バイザーは倫理研究所の先生方のサポート及び各法人会の幹部研修会での講義等をさせて頂いております。
倫理法人会に入会した25年前、病院に入院中の時でした。
当時、某化粧品営業所長として仕事に従事する中、自分の不注意によって自宅兼営業所で小火を発生させてしまいました。
ご近所に被害が拡大しないよう、消化作業に必死になり、何とか被害はご近所に拡がらずにすみましたが、消化を確認したと同時に血を吐き、重度の一酸化炭素中毒でそのまま病院に入院となりました。
そんな中で倫理法人会への入会のお誘いを頂き、埼玉県で最初に発足した久喜市倫理法人会に参加させて頂きました。

倫理の教えの中に苦難と向き合う事がありますが、人間は誰でも事の大小・状況に差はあっても病気・災難・争い事等の苦難(苦境)に遭遇します。
苦難は自分の考え方や行動に対し、注意を促す意味で非常に大切な事でもあります。
また、この苦難としっかり向き合う事がその後の前進につながる大きなきっかけとなると思います。

その後、第二の苦難に遭遇しました。胸に出来た小さなシコリを気にしながら約10年間、良性腫瘍と思い続け、一部を摘出する事で終わると思っていた矢先にその腫瘍の下に潜り込むように出来た悪性腫瘍が発見された事です。
片方を全摘しないといけないと宣告された時に、何故、自分ですぐに対応しなかったのかと自虐の念に陥り、会員さんのお勧めもあり倫理指導を受ける事を決意しました。
相談の中で指導員は自分の生い立ちや家族(母)との関係を聞かれました。
何故そんな事をと思いながらも、今までの自分の生い立ちと母との関係をお話すると、指導員の方は幼くして別れた母との再会を勧められました。
幼くして別々に暮らさなくてはならなくなった境遇を聞いた指導員の方は、恐らく、自分も母も心のどこかで忘れられないわだかまりのようなものを感じ取られたのだと思います。
そして母に会う事を決意し、もう年老いて寝たきり老人状態で病院にお世話になっている母を見舞いました。
すでに目も耳も弱くなり、身内の人さえわからない状態の母の耳元で長い間の思いと母に対する感謝の気持ちを語りかけるように話すと、言葉を発せない母は静かに涙を流し、自分が横にいる事がわかっているように思えました。
その後暫くして母は他界しましたが、母にあって自分のわだかまりのような物がとれたように思いました。

“病は気から”と言う言葉があります。
病気の原因には心が病んでいる事が原因の場合が多いのも事実です。
乳癌の全摘手術はその後直前でキャンセルし、免疫療法による治療に変え、現在に至っております。
現在は免疫療法の経験をもとに普及活動に取り組んでおります。

【誓いの言葉】 兄後智明幹事