中野宏一 氏


【挨拶 中浦政克会長】

これまでの 1 回から 4 回までの MS を振り返って、
本日は、万人幸福の栞より 第 5 条 「夫婦は一対の反射鏡」の項目を輪読し、1 回目の MS で井上部長の講話を思い起こしました。
かけがえのない存在である妻に名前を読んで挨拶をすることが大切と言われ、なかなか妻の名前を呼んで挨拶ができないのですが、今朝、そっと枕元でささやいたら、「いってらっしゃい!」の声がかかり、一日の嬉しいスタートになりました。

毎週、MS の前に立ち寄るコンビニでは毎回「おはようございます」と元気な声で迎えてくれますので、とてもさわやかな気分になります。
今朝は鶏の鳴き声に加えて蛙の合唱も出迎えてくれましたが、奥能登 MS 会場茅葺庵は、日本の原風景が残るとても美しい光景を早朝から目にすることができます。

倫理を通して、先輩方の行動をつぶさに見て、元気なお姿を企業経営に生かしていけますが、自分の姿も見られているので身を引き締めてまいりたいと思います。


【会員スピーチ・田中孝一幹事】

7 月 3 日の石川県 1000 社に向けて、何でもやる前からダメだと答えをはじき出さず、原点回帰、この会に入った時の気持ちをぶつけて、7 月 3 日までに奥能登 100 社を目標にして気を引き締めて勧誘をしてまいりたいと思いますので、ご協力をお願いいたします。


【講話 株式会社ナカノ自動車代表取締役 中野宏一氏】

倫理法人会に入会して 20 年、4 年前から 3 年間、会長職で 170 回ほど会長挨拶をさせていただいてまいりました。
万人幸福の栞より 第 5 条「夫婦は一対の反射鏡」は、倫理を学んで実践されておられる何人もの先輩からこれまで何度となくこの項目が一番大切と教えられてまいりました。
足元の実践として、妻に声をかけて挨拶をすることがなかなか実践できない現状です。

「万人幸福の栞 17 カ条」は、これまで大きな壁に差しかかった時に答えが書いてある人間の取り扱い説明書「栞」(栞:枝を折って山道から道に迷わぬように無事に下山できる先人の智慧)の一文に救われたことが何度もあります。

私は、昭和 36 年 11 月 25 日生れ、47 歳です。家業は、自動車の整備・販売をしていますが、父は、私が 20 歳の時に今の私の年齢の 47 歳でなくなりました。父を思えば 47 歳を迎えて、自分の中で夢を持ち元気に仕事をさせていただいていることに感謝しています。
現在、妻ひとり、子ども二人、母と五人家族です。

小学校 4 年生位まで、家業の自動車屋の2階に6畳2間に寝起きし、1階の社員の休憩所兼茶の間で食事をいただき、ようやく家にお風呂ができた時の湯船に身体を屈めていた嬉しそうな顔といつも夜遅くまで仕事をしていた父の姿が思い浮かびます。中学生の頃には父と一緒によくタイヤ交換の手伝いをしました。中学校時代はサッカーに熱中し、やがて家業の商売が忙しくなり、お手伝いさんが食事をまかない、家族がそろって食事をすることがなくなりました。
サッカーの強い学校に入りたいと願いましたが、将来家業を継ごうと思っていましたので、自動車整備の出来るような学校へ通いました。

ある時、父がお客さまに暴言を浴びせられていながらも、じっと堪えている姿を目の当たりにして、何故だろうと尋ねてみると、寡黙であまり話をしなかった父でしたが「とにかく、お客さまには頭を下げろ!」と言われたことが今も忘れることができません。

高校3年の終わり頃、胃潰瘍の手術から、肝硬変であることがわかり、入退院を繰り返しておりました。私は、石川トヨタでの修業中に父が亡くなり、1年間で技能検定を取って家業を継ぐことになりました。
父の記憶があまりない中で、歴史の浅い自動車業界の中で2代目を引き継いだのは早い方でしたので、業界(自動車整備)の人から、父について教えていただき、支えていただき、助けられてまいりました。今もライバルというより、家族的なお付き合いをさせていただいています。

子どもの未来や業界のレベルアップや社会的地位の向上のためにも倫理法人会などの異業種の中で、お世話してがんばっている姿や整備をしている人が縁の下で支えていることなどを伝えていきたいと思います。
整備工場で働く人のひび割れた手と握手するとごつごつしますが、整備士の誇りです。ショールームで納車時にお客さまの喜んでいただく姿を整備士に伝えることが光を当てることになります。

私の趣味はサッカーですが、市町村のサッカー協会のお世話や大会の運営や「ツエーゲン金沢」の応援団として社会人になってからもサッカーを楽しんでいます。

先頃就任された上野監督がご挨拶にいらっしゃいましたが、背筋が通った姿勢と目の位置、挨拶からリーダーとしての資質が伺えました。
技術以上に心が備わっていなければ、ここぞという時に勝つチームにはなれないと、言動や行動に責任を持たず、結果を出せなかった選手の入れ替えを実行される中で、遅刻をする選手は試合には絶対出さないと徹底した指導により今期の活躍がさらに楽しみです。会社経営でも狎れ合いではない優しさを持つことが大切で、今期の我社は減収でしたが増益することができ、超えられたなあと思います。

会社を変えることは、どんな戦略よりも心を磨くこと
「○○さん」
「はい」
たいして難しいことではありません。どうぞ、試してみてください。