中西 浩 氏



初々しい若葉も一雨ごとにたくましさを増し、しっとりと小雨で始まった今朝の茅葺庵でした。


中浦会長挨拶
1.  築150年の茅葺庵のご紹介に始まり、昨日の倫理経営講演会の講演について
まず、心の面からのお話だけでなく商売のテクニックを学べて良かった。



2.  実践報告=夜型生活から朝型に移行した身体的実行を披露。
「大きく目を見開くこと!」→目を開くには、まずしっかりと閉じることが大事で
10秒間、ぎゅっと閉じて開くを10回繰り返す→朝の目覚めが凄くいい。



七尾倫理法人会中橋前会長挨拶
1. 能登は真面目な会社しか残っていないと思っています。

2. 普及の難しさに言及して、秘訣を講師に伺いたい。



講師は(社)倫理研究所 常任理事 普及本部長 中西 浩氏
テーマ  「即行の秘めたる力」
まず、中橋前会長のご質問に回答


Q: 普及の秘訣は?

A: 「普及に秘訣はありません。」
テクニックは小手先で、本質的に変えられるものではない。勧める、引くの反復。

・ 倫理観の深い真面目な土地柄の人達にこそ、倫理は必要である。
道を間違えた時、答えが見つけられない。間違いに気づき、どう対処していいかを
学んでいない→修正ができない、行き詰まってしまう。
・ 知ると知らないでは大きく違う。


では、具体的にどうするか?
・ とにかく、[勧める。断られたら、引く。また、勧める。そして引く。]
訪問回数を多く、爽やかに足を運ぶ。断られたらタイミングよく引くこと。
しかも、すっと潔く引くこと。その反復訓練しかない!
・ 自分中心にものを考えすぎてはいけない。
断られたら、「しこり」「挫折感」が残るが、思い切り勧める。


1. 倫理は直接的(最短)でなければならない。
点と線。点の連続が線。その時その時に積み上げてきたものは本物。
* 相談と報告をはき違えないこと。
相談は相手が答えをもっているもの。
白隠慧鶴書家、土門拳写真家を例えに力量のある物、本物は
時の経過で味と力が出てくる。



2. [常住戦場]
・ 自分のいる所(会社、社会)は常に戦いの場である。決して脇を弛めてはいけない。
・ 大波は越えられるが、小波は越えられない。油断をしてしまうから。
・ 一所懸命、反復したものが残る。



3. [即行」(退止)
・ 一瞬一瞬の点の中で、気づきがある。
そして、気づき実行。すぐやる。またすぐ止めることも然り。
・ [出処進退]が一番難しい、社長を退く時は、自分自身で決めなければならない。
引き際を間違えて「晩節を汚す」ことなく、タイミング良く「退」すべし。
* 一生懸命、反復したものが、この世に残る。



4. お金は使い方に人柄がでる。
お金は儲け方でなく、使い方で人間性が出るもの。



5. 「熟慮断行」
・ よく考えた上で、思い切ってやるべし。
気付いてからはぐずぐずしない。
しかし、単なる思い込みの時もあるから、間違いないかをよく見て踏み込め。
・ 気づき、見極め、即行は無駄な動きがない。バタバタしない。
気付いてすぐすることが出来ると、切れがいい行動になり、尚かつゆったりと見える。
* 熟慮断行と即行、二つの反対のことを考慮する。



6. 「心身一体」(分心)
・ 身体がある所に心を置く。
心は分けない。心と体を分けると疲れる。
心は小分けが出来るが、しかし、心と体を分けると疲れてしまうもの。
その時その時の事だけに集中すると疲れない。



「気付き」を大切に、チャンスは山ほどある。
受け止め、踏み込み、生かし切って頂きたいと結ばれました。

文:井川國雄

【今日の朝ごはん】